ご挨拶

ご挨拶

経済の再生と財政健全化の両立

 会員の皆様には、日頃より法人会の運営並びに事業活動に深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 このたびの役員改選により、引き続き会長職を拝命いたしました。改めてその責任の重さを痛感するとともに、地域経済の発展と法人会の更なる活性化に向け、微力ながら尽力してまいる所存です。今後とも、皆様の温かいご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、不安定な世界情勢や気候変動、テクノロジーの進化により、企業環境は急速に変化しております。国内経済は緩やかな回復基調を見せる一方で、円安の長期化や資源価格の高止まりなど、企業経営においては依然として不確実性が続いております。こうした状況下において、地域に根ざした中小企業の役割は一層重要性を増しており、私たち法人会も、情報共有と人材育成を通じて、会員企業の持続的な成長を支援してまいります。
 減税や給付等を競う近視眼的な政策から脱却し、歳出改革の徹底を図ることで、経済の再生と財政健全化の両立を図ることが重要です。消費税減税の是非については、「減税すれば消費者は必ず得をするのか」という問いが置き去りにされており、また、消費税の逆進性についても議論が必要です。税制の再分配効果は、単一の税目だけでなく、税制全体や給付を含めた社会保障制度全体をみる必要があります。財政改革を徹底し、財政規律を取り戻すことで、効率的な財政運営を実現していただきたいと願っております。
 大阪・関西万博は、4月13日から10月13日まで開催されており、三重県は「関西パビリオン」に出展し、豊かな自然、歴史、文化、食などを紹介しています。伊賀からは、伊賀上野城や赤目四十八滝の映像、伊賀焼、伊賀くみひも、忍者道具、オオサンショウウオの模型などが展示されています。9月22日には、「三重のおまつり大集合 MIEフェスティバルin EXPO」にて、まつりをテーマに、伊賀から上野天神祭、勝手神社の神事踊が祭りの実演をします。
 去る4月15日に実施した大阪・関西万博への研修旅行は、非常に有意義な機会となりました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる本万博では、医療・健康・環境・AI技術など、未来社会を構成する多様な分野の展示が並び、参加者一同、刺激と学びに満ちた一日を過ごすことができました。ご参加いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。
 法人会の会員数は、法人会として看過できない重要な課題であると認識しております。事業承継や廃業、経営環境の変化など、様々な要因が背景にある中で、法人会の存在意義や活動内容を改めて見直し、より多くの事業者の皆様に共感いただける組織づくりが求められています。
 税務研修や福利厚生制度、地域ネットワークの魅力を広く発信し、若手経営者や創業間もない企業の皆様にも参加いただけるよう、説明会や交流機会の充実を図ってまいります。会員の皆様によるご紹介やお声がけが、地域の活性化にもつながりますので、今後とも会員増強に向けたご協力をお願い申し上げます。
 伊賀法人会は、税のオピニオンリーダーとして、申告納税制度の普及・啓発に努めるとともに、租税教育事業や地域社会への貢献活動を通じて、地域とともに歩む組織を目指しております。
  今後も、時代の変化に柔軟に対応しながら、会員の皆様にとって価値ある活動を展開してまいります。引き続き、皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

                             一般社団法人 伊賀法人会
                                会長  川口 佳秀                                                                   

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